「待っててね!」と私に言った中畑氏がホントに監督になってやってきた〜!

私は中畑監督の現役生活の晩年をしっかり覚えている世代です。
ジャイアンツ、いや球界のリーダー的立場で、華があり、
明るく、ハンサム、しゃべりもファンへのアピールもうまい。
もしかして、私にとっての初代「ザ・プロ野球選手」は、
中畑選手だったかもしれません。

中畑選手引退後、私もだんだんとオトナになり、
過去の「ワン公事件」を知ったり、コーチ時代の
駒田選手との確執などといった報道を目にするようになると、
「まぁ、あの時代を巨人の中心選手として生きてきた中畑が、
 明るい『だけ』のヒトであるわけはないんだろうなー」

と、ちょっと冷めた目で見るようになっていきました。
そして、2004年のアテネオリンピックは、
多くのプロ野球ファンのみなさんと同じように
「監督、中畑かよぅ(笑)」ってな感じで見ていたわけです。

そして、2008年の北京オリンピック。
家族が中国に赴任しているので、現地で見ることにしました。
すると、なんと滞在中、訪れた飲食店に中畑氏がいました。
有名人風を吹かせるでもなく、こそこそするでもなく、
深夜の客の少ない店内に、私の知っている「中畑清」が
そのまんまそこにいたので、すぐにわかりました

食事を終えると、「さぁ、そろそろ行きましょうか」と中畑氏。
「監督、中畑かよぅ(笑)」ってな感じでアテネを見ていた私ですが、
そこはやっぱりプロ野球ファン。本人がすぐ近くにいるとなると、
プロ野球選手に対する敬意とか畏れのようなものがジャマをして
何も言えず、店の出口に向かう中畑氏をただ見ているだけでした。
すると、隣の席の日本人のグループが「中畑さんですよね」
「写真撮ってもいいですか」と、中畑氏を呼び止めました。
中畑氏は、やっぱり中畑清のまま、あのまんまで対応してました

私たちも気がゆるんでしまい、隣のグループに便乗。
私の家族は、中畑氏の自伝を読んだことがあるそうで
ミョーに中畑情報に詳しく、「安積商業高校時代の
交通整理のエピソードに感銘を受けました!」とか、
小ネタを交えて握手を求めると、「キミ、詳しいね!」と、
これまた中畑清のまんまの調子で応えてくれたのでした

そのころ、私のなかで中畑氏の印象といえば、
「『監督』をやりたい人。とにかく、やりたい人」
というのも、NHKの『ようこそ先輩』という番組で、
「先生の夢はプロ野球の監督になること」だといって、
中畑氏が「監督になるぞー、オー!」と子どもたちの前で
連呼していたシーンがすごく印象に残っていたからです。

どさくさまぎれに、私も中畑氏に握手を求めました。
そのときに、「『監督』はいつですか?」と聞いてみました。
まぁ、いま思うと、野球教室に参加した子どもじゃあるまいし、
監督をやりたいやりたいと言いながらチャンスが
めぐってきていないその張本人に、大人が直接聞くような
ことではなかったのですが、中畑氏が発するいい人オーラに、
つい、調子に乗ってしまいました…。

すると、中畑氏は、
「すぐだからね。待っててね!」
と、私の顔を指差し、答えてくれたのです。

中畑氏がこっちを向いて「待っててね!」って言うシーンが
しばらく夢に出てきそうなくらい、強烈なインパクトがあったし、
うわぁ〜、中畑、いい人だぁ〜!と感動も感謝もしました。
しましたが、私は中畑氏に言われた通りに待ってはいなかった。
なのに、待ってない私のもとに、
中畑氏が監督になってやってきたよお

もう、陽気で人のいいおじさんであるだけで、
ファンをよろこばすことはできません。
北京のあのときとは違い、私が求めるものも、
いまは「結果」です。でもなんでしょう、
「待っててね!」マジックでしょうか、
それとも諦めみたいなものなんでしょうか、
自分でもいまいちよくわかりませんが、
かなわないカッコ悪さを気にもせず、
監督をやりたいやりたいと言い続け、
57歳でその夢をかなえた中畑監督
を応援し、
ベイスターズを強くしてくれる日を「待って」みようかな…。
いま、そんな気持ちが沸いてきています。

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今度はベイスターズが村田をしょんぼりさせるぞー2

村田選手を初めて見たのは、2003年の春季キャンプ。
オープン戦が始まり、村田選手も出場しましたが、
期待のルーキーはその試合で結果が出ず。
記者やファンに囲まれるなか、
わかりやすいくらいにしょんぼりしていて、
球場を引きあげる背中が小さく見えたものです

あまりに気の毒で「次々! がんばれー!」とかなんとか、
声をかけました。ういういしくって、声かけやすかったなぁ…

▼ 宜野湾春季キャンプ、ルーキーの村田選手

Photo_2

地方での試合を観に行ったときに、
偶然飲食店で、村田選手を見かけたことがありますが、
その日の試合で結果が出ていないこともあって、
やっぱりどこかしょんぼりしていました。

あと、究極のしょんぼりは北京オリンピック
家族が中国にいることもあって現地に観に行ったのですが、
日の丸の重さに加え、打撃でも守備でも精彩なく、
金メダルどころかメダルそのもののピンチ…という状況のなか、
ホテルに引きあげてきた村田選手は目に力がなく、
カバンがズリ落ちそうなほど肩が落ち、それは小さく見えました

▼目がうつろの、北京での村田選手

1

そんな感じで、いま「生」の村田選手を思い出してみると、
なぜかしょんぼりしていた姿ばかりが思い浮かびます。
ベイスターズファンとしては、心配したし、
どうにかして元気づけたいと思ったものですが、
これからは同じリーグの敵チームの選手。
村田選手をおさえこんで、今度はベイスターズが、
村田選手をしょんぼりさせてしまおうではありませんか!

それが、村田選手によって、心に油性マジックで、
「応援しているチームは優勝争いできないチーム」と
書かれてしまったベイスターズファンからの挑戦状であり、
9年間の感謝をこめたエールでもあります

今シーズン、20本塁打のうち、
セ・リーグ相手に打ったのが15本、
そのうち7本がジャイアンツ戦だったことを知って、
「ジャイアンツキラーの川口がジャイアンツにいってどうする」
と言われていたことを思い出したりしましたが、
そんなことももう心配したりしませんわよ。

サヨナラ、村田。
しょんぼり顔にしちゃうから、
顔洗って、待ってろよぉ〜!

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今度はベイスターズが村田をしょんぼりさせるぞー1

まさかの中畑監督就任とは違い、
村田選手の移籍は心の準備をする時間があったせいか、
がっくり、ぐったり、あぁ〜ん(涙)っていうほどの
衝撃は受けてはいませんが、やっぱり、
四番打者が同一リーグに移籍してしまうのは、
ショックだし、残念であることには違いありません

移籍表明の会見でベイスターズのオフィシャルネクタイをしめ、
球団に感謝の気持ちを述べ、ニコリともしなかった村田選手は、
やっぱり「まっとう」で「ちゃんとしている」選手だな、
と思いました。いろいろな評判や見方もあるでしょうが、
それは、私が長く村田選手に抱いていた印象でもあります。

村田選手は、「村田が打たなかったから負けたといわれる
ような選手でありたい」と、勝敗の責任を背負う覚悟
を語って
いたことがありますが、その姿がまさに私にとっての「男・村田」。
だから、昨年オフ、その「男・村田」路線のまま、
「ファンのみなさんに迷惑をかけた」といってFA権を
行使しなかったことも(その背景に事情や計算があったとしても)、
その言葉はとても心地よかったし、いいぞ村田!と思ったものです。

球団もまだ落ち着かないし、監督人事もすったもんだ、
それに4年連続最下位のチームが、すぐに強くなっては欲しいけど、
そう簡単にはいかないことは、ファンだってわかっているし、
野球は団体競技であり、組織の戦いであることだってわかっている。
わかってんだから、点線の文字をくっきりとなぞるように
「優勝争いしたいから移籍する」なんて言わなくても…。

いや、「村田が打たなかったから負けた」という
村田の理論で言えば、村田が打てば勝てたんじゃん!

そう思うのは、私の「男・村田」観の勝手な押しつけや、
「男・村田」に裏切られた気がする私の八つ当たりかもしれませんが、
「男」うんぬん関係なく、やっぱり、主将で四番が
「優勝争いしたいから移籍」は口に出しちゃダメでしょう

弱小チームを去るにあたって、「優勝争いしたい」は、
誰もが納得してくれる言葉だと思って多用したのか
どうかはわかりませんが、村田選手ならもうちょい、
うまいこと言えたんじゃないかと思うからなおさら残念です。

「今度はベイスターズが村田をしょんぼりさせるぞー2」へ。

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最後のブーブー、さよならブーブ

先日、TBSとDeNAが株主譲渡契約を締結。
球団名を「横浜DeNAベイスターズ」とし、
NPBに加盟申請をしたことなどが発表されました。

DeNAがいま「プロ野球」に関心を持ってくれたこと、
赤字だらけの弱いチームを買ってくれたこと、
横浜にチームを残してくれたことには感謝の気持ちでいっぱい。
そういう前置きのもと、1つ個人的な感想を言わせてもらうと、
「横浜ベイスターズ」でなくなってしまうのは本当に残念です。

チームが弱くても、12球団唯一企業名が入っていないチーム名と、
ムダな装飾のない1つ前のシンプルなユニフォームは私の誇りでした。
ユニフォームが変わってしまったここ3年は、
「横浜ベイスターズ」という球団名がファンとしての
プライドを支えていたといっても過言ではありません。

マルハからTBSに親会社が変わったときも、
球団名はファンのもの、親会社になったからといって
我々が手をつけていいものではない!な〜んていう理念や
こだわりがTBSにあったかどうかなんてことは関係なく、
親会社が変わっても何もなかったように、
「横浜ベイスターズ」が存在している、
その事実とその流れに私はうっとりしていました

新規参入した楽天が球団名に「楽天」を入れたときも、
「やっぱり外せないものなのかー」と思ったのと同時に、
改めて「『横浜ベイスターズ』はカッコいい」と思ったものです

宣伝したくて球団を持つんだから企業名は入って当然、
企業名が入ることは税務対策上重要なことだとわかっていない!と、
私のように、企業名が入ってしまったことを残念に思うファンは、
企業が球団を持つメリットを理解していないと思われるかもしれません。

でも、ほかでもない「横浜ベイスターズ」の親会社となるのです。
まずは、横浜ベイスターズが横浜ベイスターズであることを利用し、
「『横浜ベイスターズ』は、球団名に企業名を掲げないという
理念のもと、ファンに愛され、歴史を重ねてきたチーム。
そのすばらしい名前をぜひとも引き継いでいきたい」
なーんていう決断をしてくれたら、
「プロスポーツを理解し、ファンと歴史を尊重する企業」
「キャー、DeNA△」となって、べイスターズファン、
プロ野球ファン、スポーツファン、そして何より欲しい
世間の「好印象」を一気に得られたのではないかと思うのです

それは参入目的の1つである「ブランド価値・知名度の向上」
にもつながります。これって十分なメリットでは?

「NHKのスポーツニュースで企業名を連呼されるメリット」
には負けてしまうかもしれませんが、「キャー、DeNA△」っていう
反応だって、なかなか手に入れられるものではないはず。
それはきっと、ねちっとした理由によってオーナー会議での
承認反対などがウワサされている楽天がジェラシーを抱くような、
大きな大きなメリットではなかったかと思うのですよ…

球団名に関しての文句ブーブーはここまで。
いろいろ言われているプロ野球産業ではありますが、
プロ野球球団の親会社となることで、なんやかんややっぱり、
DeNAのブランド価値と知名度はアップすると思います。
と同時に、関わり方次第では、まんま価値が下がり、
知名度だってよくない方向に広がってしまうでしょう。
DeNAには、プロ野球を、ベイスターズを上手に使い、
プロ野球球団のカッコいいパトロンとなることで、
大いにブランド価値と知名度を向上して欲しいと思います

ブーブー言いたくなることがあったら、またブーブー言います。

そして…。さよならブーブ、いや、さよならTBS。
「横浜ベイスターズ」の寿命を伸ばしてくれてありがとう。
長年、おこづかいをたくさんくれてありがとう。
もう愛を欲しがらないから、好きな人と仲よくしていいよ。
申請手続きの際にさっそくブルーのネクタイを
してきてくれた新しいパパに愛情注いでもらい、
私、幸せになりますっ!

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『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』読後感想文2

すっかり間が開き、その間も負けたり負けたり
たまーに勝ったりそしてやっぱり負けたり負けたり
いろいろありましたが、あっさりとスルーさせていただき、
『ハマの裏番  もつ鍋屋になる』の感想の続きを…。

私は、実際のところそんな簡単で単純な
世界ではないだろうとわかってはいても、
「活躍できないのは自分のせい」
と考える選手が好きです

だから、トレードが決まったり、戦力外になったときに、
「見返してやりたい」と言う選手は好みではない。
そういう負けん気がないとプロではやっていけないんだろうし、
見返したくなるような境遇があったりするんだろうなと思うし、
「そうだ、見返してやれ!」と思うファンもいるかもしれない。
でも、ぐるぐる思考がまわり、その思考が一周して、
「それでもやっぱり、活躍できないのは自分のせい」
という考えに至る選手が好きなのです。

というのも、どんな事情であれ、
「ファンに活躍する姿を見せられなかった」
という事実は変わらない、と思うからです

「せっかく応援してくれたのに…」という思いによって、
「見返してやりたい」という言葉をのみこんでくれたら
いいなぁ…と、キビしさはプロ野球の大きな魅力と
思いつつも、そんな甘〜いことを考えている私なのです。

本にもあるように、引退後の中野渡氏の
“魂を燃やすためのガソリン”も
「あの忌々しいクソ浜ベイスターズをぶっ倒してやる」
「魂を込めた全力のボールを投げ込んでやる、横浜のベンチに」

という「見返してやる系」の思い。週刊誌等でもこのような記事を
読んだことがあるので、「今回もそういうトーンかぁ」
と構えてしまったのですが、本文下段の人物などの注釈に
クスっと笑えるようなひと言がつけ加えられていて、
あまり暗い気持ちにはならなかった。
エラそうに言うと、うまい構成だなーと思いました。

でも、これまで目にした記事とは違い、
『ハマの裏番  もつ鍋屋になる』はそれで終わらなかった。

私は、たとえ引退後の原動力が、
ベイスターズに対する怒りだとしても、
応援していた選手が成功してくれたほうがうれしい

と、以前ブログにも書いたことはありますが、
中野渡氏のことを思い出すと胸がチクっと痛んだ。
それは、ベイスターズファンの私は中野渡氏の
「怒りの対象」側にいるような気がしたから

でも、「好きな人は木塚」(本のカバーより)で、
本のなかでも木塚LOVEをあふれさせていた中野渡氏は、
「わたりさんの分まで精一杯投げてきたつもりだけど、
もうダメみたいだ」という木塚選手の引退決意の言葉を聞き、
澱のように沈んでいたムカつき、
プロ野球へのわだかまりがどこかへ行って、
「4年間の現役生活が報われたような気がした」そう

さらには、「忌々しいクソ浜ベイスターズ」
「ベンチにボールを投げ込んでやる」とまで言っていた
ベイスターズに対して、大サービスではあるものの
「感謝みてぇなもの」が沸き、木塚選手の引退で
気持ちの区切りがついたと、語っていました。

そして本にはこんな言葉も。

俺がクビになりたくなけりゃ、
 ダルビッシュみてぇなピッチャーに
 なりゃよかったってだけで……
 すべては俺の問題なのだ

ファンは何に憧れているか。
 いい服着て、いい車に乗って、
 いいところに住んでいるからじゃねぇ。
 グラウンドで一生懸命
 
やっている姿に魅かれるんだ

うぉー、なんて私好みの言葉なんだー!

『ハマの裏番  もつ鍋屋になる』よ、ありがとう。
その言葉で私をうっとりさせるだけでなく、
私の胸をチクっと刺していたものも取り除いてくれて!

本を読みながら何度も何度も「クソ」という字を見たのに、
読後の私に沸いてきたのはそんな感謝の思いです。

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『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』読後感想文1

少し前の話になりますが、ベイスターズOBの
中野渡進氏の著書『ハマの裏番  もつ鍋屋になる』を読みました。
夏休みの終わりらしく、感想文を書いてみたいと思います。

中野渡氏といえば、思い出すのはルーキーの年の2000年、
観に行った横須賀スタジアムでの二軍戦です。
中野渡選手は著書にもあるように、高校卒業後所属した
社会人チームを5年で辞め、テスト入団した選手。
二軍には年下の選手も多かったようで、マウンドにいる中野渡選手に、
内野手たちが「わたりさん、OK!」などと声をかけていました。
中野渡は“わたりさん”と呼ばれているのかー
それが、中野渡選手に関する最初の記憶です。
以後、“わたりさん”は我が家の注目選手になり、
2年目の一軍での活躍もうれしく思っていました。

3年目にケガ、手術。
4年目は4月に登板機会はあったものの、
ほぼ二軍で過ごし、そのオフにクビ…。

これらの事実はファンとして知っていたことではありますが、
著書には、術後、二軍で結果を残していたのに
一軍になかなか呼ばれなかったこと、そこには
担当スカウトの退団の影響があったことなどが書かれていて、
それらことが噂レベルで知っていたことと合致するもんだから、
スッキリするやら、やっぱりそうだったんだとガッカリするやら
でした。

引退後、中野渡氏の名前を再び見たのは週刊誌で、
中野渡氏がベイスターズについて毒舌キャラで語るというもの。
それは、理不尽な形でクビになったベイスターズをうらむ、
見返してやる!という色合いが濃く、ファンとしては重いもの
でした。

関わっているライターさんの存在も大きいのかと想像しますが、
最近の週刊誌の記事や今回の著書では、
愛情やユーモアを交えて語られているので、
ファンとしては少しは救われた思いがしていました。
とはいえ、著書にも重い事実はたくさん書かれているし、
相変わらず言葉遣いは汚いのですが、
すべて読み終えたいま、私はさわやかさすら感じています

中野渡氏から「さわやかさ」を感じるとは思ってもいなかったので、
ヘンな気分ではありますが、それは、現在、中野渡氏が語る、
「クビ」の原因、プロ野球選手というものに対する考え方が
ものすごく「わたし好み」だったからだと思います

そのくわしい「わたし好み」の内容についてはまた次回…。

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“5cmの向う岸”2

選手はどんなふうに帰って行くのだろう…。
昨日のように負けた日は、そんなふうにテレビの
向こうの試合後の選手の様子に想いを馳せます。
神宮球場のように、ファンの前を歩いて引きあげる
ことはなくても、スタジアムの選手駐車場、
遠征先なら移動バスが待機しているところなど、
どんなところにも、どんな試合をしようとも、
必ずファンはいます。それが人気スポーツの証でもあります

100%グラウンドで力を出し切ったからもうくたくた?
負けたのにヘラヘラと愛想よくできない?

それはそうかもしれない。

でも、こんなに借金を抱え、今日も負けてしまったのに、
熱心に選手を待ち、声援を送ってくれるファンがいたら、
ちょろっと手を挙げるくらいの力は沸いてこないかなー。
ありがたいという気持ちが勝って、
思わずぺコっとしてしまわないもんかなー

と、思うことがよくあります。

先日三浦選手が球場を去るときにそうしていたように、
両手を大きく振ってくれといっているわけではありません。
韓流スターのようにおだやかな笑顔を返して欲しいわけでも、
米つきバッタのようにペコペコして欲しいわけでもありません。
あの日の神宮球場の渡辺選手のように、
車のハンドルから5cm手を挙げるだけでいい。
頭を5cm前に倒すだけでいい
のに…

「勝つことが一番のファンサービス」とは、
まさにその通りで、そうあって欲しいと思います。
でも、負けた日でも、たった5cmのことで、
ファンは多くのことを許せ、愛着が増し、
さらにはもっともっと応援しようという気になる。
ファンと選手が幸福な関係を築ける、
そんな「二番目のファンサービス」を誰が叱りましょうか

大大大低迷中のチームですから、ベイスターズの選手には、
それでも応援してくれるファンに対する感謝の気持ちから、
手や頭が5cm、「つい」動いてしまって欲しいとは思いますが、
「これではファンが離れていく」という計算が働いて、
意識して5cm手や頭が動いてくれてもいい、いっそのこと。

渡辺直人選手の小さな小さな振る舞いではありましたが、
同僚が涙を流す人柄、オールスターファン投票で
一時トップに立った人気の理由を実感するとともに、
その意識はあるのかもしれませんが、
「ファンあってのプロの世界で生きている」という意識を、
うまく表せる選手、へたくそな選手とがいるなー
と思った、
今年初の神宮でした(だいぶ経ちましたが…)。

※ 「5cmの向う岸」はユーミンの曲のタイトルです。
 彼が自分より5cm背が低いことを友人に冷やかされ、
 ぎくしゃくしてしまったという切ない歌なのですが、
 神宮の帰り、「5cm」のことばかり考えていた私の頭のなかに、
 気がついたらこの曲がかかっていたので、タイトルにしてみました。
 「5cm」で状況が大きく変わる、その向こう岸に
 選手に連れて行って欲しいという気持ちも込めました。

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“5cmの向う岸”1

先週の土曜日、今年初めて神宮球場に行ってきました。
神宮は、安くて、ブルペンが見えて、こう言っちゃなんですが、
いつも空いていて(途中、雨が降りましたが傘がさしやすいこと!)、
ファンの目の前を通って選手が帰って行く、魅力的な球場です。

試合は…山本選手が打たれ、集中打も出ず、あっさり敗戦。
手に汗すらにぎらないひどい試合を何度も見たことがある
私としては、悔しくはありましたが、好きな球場で、
まぁ、それなりに楽しんだわけではあります。

試合後、選手の車があけっぴろげに停まっている駐車場へ。
立ち入り禁止のロープの手前で、今日の試合は
どうだったこうだったと家族に報告の電話をしていると、
目の前に山本選手が現れ、ロープにいちばん近い車に
乗り込みました。山本選手が出てきた出口と車を停めた場所が
ファンに気がつかれにくかったということもあったのですが、
気がついたのは2人くらいのファンのみというなか、
冴えない表情で帰って行ったのでした…。
かぶっていたキャップのスパンコールの輝きと、
その表情との悲しいギャップがとても印象に残っております

その後、山口選手、真田選手、石川選手、藤田選手、
内藤選手、武山選手、吉村選手などが帰って行きました。
ファンの声にペコリと頭を下げる選手、
無反応で淡々と自分の車に乗り込む選手、
キビしい表情で「声かけるなオーラ」を出す選手…

まぁ、いろいろだわね、相変わらず…と
思っていたそのとき、私が気がつかないうちに
車に乗りこんでいた渡辺選手が、車を出すときに
運転席でペコリとファンに反応し
さらにはファンの前を車で通るときに
ファンに対して片手を挙げると、
「ギャ〜ぁあ」「マジ、かっけぇ!」
という男女のファンの歓声が上がったのです。

その後、球場出口方向へ向かうとそこに人だかりが。
なんと、江尻選手がファンがいるロープのところまで来て、
ファンとひとりひとり握手をしているではないですか

(「(時間がかかる)サインではなく、握手で」という
ことになったのか経緯はわかりませんが、その日ファンの
みなさんは、サインではなく、握手を求めていました)
また、その姿に気負いがなく、さわやかなのです!!!

神宮球場をあとにし、青山通りまでの道を歩きながら、
私は思ったのです

勝つことが一番のファンサービス、
気力体力はグラウンドで使い果たしてくるべき!
それが正解、それが理想ではありますが、
ベイスターズの選手たちには、
まだまだやれることはあるのではないか!
それはあと少し、たった「5cm」のことなのでは!?
…と。

つづく…。

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今年のベイスターズは“ツンデレ”王子

韓国ドラマ好きでいいオトナの友人が、
“ツンデレ”モノには弱い」という。
ヒロインに対し、クールで意地悪で口も悪い。
背景にはそうなってしまった事情などもあるんですが、
そういった事情を含めて、彼のことが気になってしまうヒロイン。
さんざんひどい目にあって「もう彼なんて、プンプン!」と
なっているところに、彼の意外なやさしさを知る…。
日ごろの「ツンツン」が過ぎるぶん、
一瞬見せてくれた「デレデレ」が効くんですねー

もう何が言いたいかバレバレかと思うのですが、
ツンツン=やさしくない=勝ってくれない!
デレデレ=やししい!=勝ち ということにすると、
今年のベイスターズはこの「ツンデレ」演出が絶妙

いや、借金10ですから、彼(ベイスターズ)は、
ほぼ「ツンツン」なんですが、ツンツンな日々のなかでも、
ふだんクールな彼がお年寄りにやさしくしている
姿をヒロインがうっかり見てしまうように、
試合展開に関わらず一塁へ、守備位置へ、
必死に走っている姿を私たちは見てしまう

あるとき、ヒロインは彼が「ツン」になってしまった
出生の秘密という事情を知る。そして、私たちも、
身売り騒動や主力のFA移籍などの事情を知っている…。

とはいえ、「デレ」は一瞬だし、以降も「ツンツン」が続くので、
いよいよ彼と関わるのはやめておこうと思っていたら、
ケンカに巻き込まれたところにうまいこと現れて、
ヒロインを守るドラマのヒーローのように、
球界を代表する投手から勝ち越しホームランを、
それはそれはドラマのベタベタのヒーローに負けない
カッコよさで見せてくれる
わけですから、
彼を嫌いになんかなれるワケがない!

5連勝という「デレデレデレデレデレ」も効いている。
一度味わってしまったもんだから、ツンツン…を耐えていれば、
あのデレデレな日々はきっとまたくるんではないかと思っている。

思えば、昨年まではかわいげのないツンでした。
ツンの見せ方がヘタっぴなもんだから、
デレの効果もいまいちで、愛着や愛情がわく前に
連続ドラマからザセツしてしまう人が続出…みたいな。
それが今年、ツンの見せ方がうまく、
デレが効いていると感じるのは、
偶然じゃなくて、ドラマでいうところの
「こういうものを見せるんだ」という演出を、
いろんな事情とも戦いながら出演者たちが必死に
演じ切ろうとしている結果なのでは…と思うのです

かわいげなく勝ってもらって構わないし、
ずーっとデレデレしたい、それが一番の希望です。
そういう意味では「うまいツンデレ」なんて、
いらないのかもしれない。でも、デレデレしまくれる日が
くるそれまでの過程では、同じ負けるにしても、
ファンを引き留めておくためのうまいツンは必要。
それが見えれば、ファンはきっと応援し続けます。

とりあえず、いまは4連敗というツンな時期。
まぁ、これも大型連勝を前にしたうまいツンだと思って、
次のデレ(今夜!?)を楽しみに待つこととしましょう!!!

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もっているのは、誰でもなく村田だ!

開幕からもうすぐ1か月。
開幕前に抱いた妄想ほどうまくはいっていませんが、
それでもこの1か月、「今年はいけるのか、も…
という期待とよろこびを何度も味わうことができました。
もちろん、それだけでは満足してはいませんが、
球場に行く度に満足していることはあります。
それは村田選手のプレーです

外野手のスキを見て二塁に走る姿、
一塁から一気に本塁を狙う姿などは、
そのあまり速くない脚、ちょっと重めの体もあって、
スローで見ているかのようにじれったい。
さらには、必死に走る本人には申し訳ないのですが、
その姿がちょっとかわいらしくて笑ってしまうこともあります。
じれったくて、おかしくって、うれしくって、たのもしくって…
今年の村田選手を見ているといろんな
感情が沸いてきて、試合観戦が楽しいのです。

大きなアクションでよろこんだり、
ガッカリしたり、村田選手自身も今年は感情が豊か。
打って当たり前の四番が打ってよろこび、
凡打を悔しがるといった感情の起伏は、
決してカッコいいことではなく、プロとして淡々と
プロのプレーすをることが、「男・村田」の
ポリシーだった…のかどうかまではわかりませんが、
今年の村田選手を見ていると、チームを
盛り上げるために「キャラ替え」したら、
感情を表に出してプレーすることの心地よさ、
楽しさ、開放感などに、プロ9年目にして
ハマってしまったのではないか
という感じすらします。

一塁への全力疾走、守備位置につくときのダッシュ、
感情豊かにチームを盛り上げる姿…。
この連休もそんな村田選手を見ることができました。

今年は、斎藤佑樹選手のプロ入りで、
「もってる」「もってない」とことあるごとに
言われていますが、村田選手だってもってますよ。
何をって、ファンの心配やメディアの冷やかしをよそに、
肉体と気持ちが「保(も)っている」ではありませんか!

(一方、斎藤選手のほうは「保たなかった」…)

村田選手が「保っている」限り、
いや保ち続けるように、まだまだ応援しますよ!

がんばれ、「保ってる男・村田」!

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«ヘタレ顔選手の活躍でベイスターズが13年ぶりに…!