旧正月の中国のお休みで上海で働く家族が帰国していました。
旧正月を利用して沖縄に春季キャンプを見に行くことが
多かったのですが、今年は旧正月が1月に訪れてしまったので、
残念ながらキャンプ見学は断念です。
ナマでキャンプを見られないとなると、
あれこれカクニンができないので心配事が尽きません。
ましてや、今年はブッチ切りの最下位の翌年、
つまり「最下位明け」のキャンプです。
私は「最下位明け」も含め、
春と秋に何度か宜野湾に足を運んでいますが、
実は「ハードさ」「キビシさ」というものを
肌で感じて、見ているこっちがフラフラになったよ…
なんて経験をしたことがありません。
数年前、そのことを家族に伝えると、
「それじゃ、キビしさを感じに秋季キャンプを見に行くか」
ということになって初めて秋に宜野湾に行ったのですが、
その日は天気のせいで練習が早く終わったのか、
グランド状態が悪かったのかわかりませんが、
グランドにいたのは、1年目を最下位で終え、
屈辱まみれで秋季キャンプを迎えた山下監督1人でした。
山下監督はひとりグランドを何周も走っていました。
球場は選手が宿泊しているホテルの眼下。
ホテルを見上げるとバルコニーに選手らしき人の姿も見えます。
指揮官の背中に2年目への手応えより悩みの深さを感じた私は、
バルコニーにいる選手たちを見上げ、「監督のこの姿を見て、
何か感じなきゃウソでしょう」と思ったものです。
「来年は期待していますよー」という私たちの声に、
手をあげて応えてくれた山下監督でしたが、
翌年チームは再び最下位に沈んだのでした。
見た目はそうでもないけど実はハードなのよとか、
練習はダラダラやってもしょうがない量より質なんだとか、
緊張ばかりしていてもしょうがないリラックスも大事とか、
筋トレとか夜間練習とか見えないところでイロイロと
やっているんだとか、私たちファンのわからないことは
あるのかもしれませんが、それでもなんていうか、
「このまま負け犬でいられるものか!」
「昨年のような屈辱は懲り懲りだゼ!」
…といった思いとか姿勢というのは、
野球のプロではない私たちファンにも
伝わるものではないでしょうか。
シーズンが終わればどんな膨大な借金もチャラ。
利子を払い続ける必要も、ハンディを与えられることもなく、
新たなシーズンはまたゼロからスタートできるのです。
前の年にどんな成績で終わろうとも、
開幕が近づくとついつい期待が高まってしまうのは、
この「リセット」があるからです。
選手にも切り替えは必要でしょうが、
ファンが昨年のことをすっかり忘れて、
陽気に「今年は優勝だぜ、やっほー!」と
浮かれているのと同じような調子で
「リセット」されては困ります。
いま私の頭に思い浮かぶのは「臥薪嘗胆」の文字。
屈辱を忘れないために、薪(たきぎ)の上に寝たり、
苦い肝(きも)を嘗(な)め続けて自分を奮い立たせ、
その結果目的を果たしたという故事ほどにとは言いませんが、
選手個々が心に「臥薪嘗胆」の
横断幕を掲げて最下位明けのキャンプを
過ごして欲しいという思いでいっぱいです。
キャンプに行かれる方は、選手たちの“「臥薪嘗胆」度”を
レポートしていただけるとうれしいです。

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