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2011年6月

“5cmの向う岸”1

先週の土曜日、今年初めて神宮球場に行ってきました。
神宮は、安くて、ブルペンが見えて、こう言っちゃなんですが、
いつも空いていて(途中、雨が降りましたが傘がさしやすいこと!)、
ファンの目の前を通って選手が帰って行く、魅力的な球場です。

試合は…山本選手が打たれ、集中打も出ず、あっさり敗戦。
手に汗すらにぎらないひどい試合を何度も見たことがある
私としては、悔しくはありましたが、好きな球場で、
まぁ、それなりに楽しんだわけではあります。

試合後、選手の車があけっぴろげに停まっている駐車場へ。
立ち入り禁止のロープの手前で、今日の試合は
どうだったこうだったと家族に報告の電話をしていると、
目の前に山本選手が現れ、ロープにいちばん近い車に
乗り込みました。山本選手が出てきた出口と車を停めた場所が
ファンに気がつかれにくかったということもあったのですが、
気がついたのは2人くらいのファンのみというなか、
冴えない表情で帰って行ったのでした…。
かぶっていたキャップのスパンコールの輝きと、
その表情との悲しいギャップがとても印象に残っております

その後、山口選手、真田選手、石川選手、藤田選手、
内藤選手、武山選手、吉村選手などが帰って行きました。
ファンの声にペコリと頭を下げる選手、
無反応で淡々と自分の車に乗り込む選手、
キビしい表情で「声かけるなオーラ」を出す選手…

まぁ、いろいろだわね、相変わらず…と
思っていたそのとき、私が気がつかないうちに
車に乗りこんでいた渡辺選手が、車を出すときに
運転席でペコリとファンに反応し
さらにはファンの前を車で通るときに
ファンに対して片手を挙げると、
「ギャ〜ぁあ」「マジ、かっけぇ!」
という男女のファンの歓声が上がったのです。

その後、球場出口方向へ向かうとそこに人だかりが。
なんと、江尻選手がファンがいるロープのところまで来て、
ファンとひとりひとり握手をしているではないですか

(「(時間がかかる)サインではなく、握手で」という
ことになったのか経緯はわかりませんが、その日ファンの
みなさんは、サインではなく、握手を求めていました)
また、その姿に気負いがなく、さわやかなのです!!!

神宮球場をあとにし、青山通りまでの道を歩きながら、
私は思ったのです

勝つことが一番のファンサービス、
気力体力はグラウンドで使い果たしてくるべき!
それが正解、それが理想ではありますが、
ベイスターズの選手たちには、
まだまだやれることはあるのではないか!
それはあと少し、たった「5cm」のことなのでは!?
…と。

つづく…。

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今年のベイスターズは“ツンデレ”王子

韓国ドラマ好きでいいオトナの友人が、
“ツンデレ”モノには弱い」という。
ヒロインに対し、クールで意地悪で口も悪い。
背景にはそうなってしまった事情などもあるんですが、
そういった事情を含めて、彼のことが気になってしまうヒロイン。
さんざんひどい目にあって「もう彼なんて、プンプン!」と
なっているところに、彼の意外なやさしさを知る…。
日ごろの「ツンツン」が過ぎるぶん、
一瞬見せてくれた「デレデレ」が効くんですねー

もう何が言いたいかバレバレかと思うのですが、
ツンツン=やさしくない=勝ってくれない!
デレデレ=やししい!=勝ち ということにすると、
今年のベイスターズはこの「ツンデレ」演出が絶妙

いや、借金10ですから、彼(ベイスターズ)は、
ほぼ「ツンツン」なんですが、ツンツンな日々のなかでも、
ふだんクールな彼がお年寄りにやさしくしている
姿をヒロインがうっかり見てしまうように、
試合展開に関わらず一塁へ、守備位置へ、
必死に走っている姿を私たちは見てしまう

あるとき、ヒロインは彼が「ツン」になってしまった
出生の秘密という事情を知る。そして、私たちも、
身売り騒動や主力のFA移籍などの事情を知っている…。

とはいえ、「デレ」は一瞬だし、以降も「ツンツン」が続くので、
いよいよ彼と関わるのはやめておこうと思っていたら、
ケンカに巻き込まれたところにうまいこと現れて、
ヒロインを守るドラマのヒーローのように、
球界を代表する投手から勝ち越しホームランを、
それはそれはドラマのベタベタのヒーローに負けない
カッコよさで見せてくれる
わけですから、
彼を嫌いになんかなれるワケがない!

5連勝という「デレデレデレデレデレ」も効いている。
一度味わってしまったもんだから、ツンツン…を耐えていれば、
あのデレデレな日々はきっとまたくるんではないかと思っている。

思えば、昨年まではかわいげのないツンでした。
ツンの見せ方がヘタっぴなもんだから、
デレの効果もいまいちで、愛着や愛情がわく前に
連続ドラマからザセツしてしまう人が続出…みたいな。
それが今年、ツンの見せ方がうまく、
デレが効いていると感じるのは、
偶然じゃなくて、ドラマでいうところの
「こういうものを見せるんだ」という演出を、
いろんな事情とも戦いながら出演者たちが必死に
演じ切ろうとしている結果なのでは…と思うのです

かわいげなく勝ってもらって構わないし、
ずーっとデレデレしたい、それが一番の希望です。
そういう意味では「うまいツンデレ」なんて、
いらないのかもしれない。でも、デレデレしまくれる日が
くるそれまでの過程では、同じ負けるにしても、
ファンを引き留めておくためのうまいツンは必要。
それが見えれば、ファンはきっと応援し続けます。

とりあえず、いまは4連敗というツンな時期。
まぁ、これも大型連勝を前にしたうまいツンだと思って、
次のデレ(今夜!?)を楽しみに待つこととしましょう!!!

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