“5cmの向う岸”1
先週の土曜日、今年初めて神宮球場に行ってきました。
神宮は、安くて、ブルペンが見えて、こう言っちゃなんですが、
いつも空いていて(途中、雨が降りましたが傘がさしやすいこと!)、
ファンの目の前を通って選手が帰って行く、魅力的な球場です。
試合は…山本選手が打たれ、集中打も出ず、あっさり敗戦。
手に汗すらにぎらないひどい試合を何度も見たことがある
私としては、悔しくはありましたが、好きな球場で、
まぁ、それなりに楽しんだわけではあります。
試合後、選手の車があけっぴろげに停まっている駐車場へ。
立ち入り禁止のロープの手前で、今日の試合は
どうだったこうだったと家族に報告の電話をしていると、
目の前に山本選手が現れ、ロープにいちばん近い車に
乗り込みました。山本選手が出てきた出口と車を停めた場所が
ファンに気がつかれにくかったということもあったのですが、
気がついたのは2人くらいのファンのみというなか、
冴えない表情で帰って行ったのでした…。
かぶっていたキャップのスパンコールの輝きと、
その表情との悲しいギャップがとても印象に残っております。
その後、山口選手、真田選手、石川選手、藤田選手、
内藤選手、武山選手、吉村選手などが帰って行きました。
ファンの声にペコリと頭を下げる選手、
無反応で淡々と自分の車に乗り込む選手、
キビしい表情で「声かけるなオーラ」を出す選手…。
まぁ、いろいろだわね、相変わらず…と
思っていたそのとき、私が気がつかないうちに
車に乗りこんでいた渡辺選手が、車を出すときに
運転席でペコリとファンに反応し、
さらにはファンの前を車で通るときに
ファンに対して片手を挙げると、
「ギャ〜ぁあ」「マジ、かっけぇ!」
という男女のファンの歓声が上がったのです。
その後、球場出口方向へ向かうとそこに人だかりが。
なんと、江尻選手がファンがいるロープのところまで来て、
ファンとひとりひとり握手をしているではないですか。
(「(時間がかかる)サインではなく、握手で」という
ことになったのか経緯はわかりませんが、その日ファンの
みなさんは、サインではなく、握手を求めていました)
また、その姿に気負いがなく、さわやかなのです!!!
神宮球場をあとにし、青山通りまでの道を歩きながら、
私は思ったのです。
勝つことが一番のファンサービス、
気力体力はグラウンドで使い果たしてくるべき!
それが正解、それが理想ではありますが、
ベイスターズの選手たちには、
まだまだやれることはあるのではないか!
それはあと少し、たった「5cm」のことなのでは!?…と。
つづく…。
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