『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』読後感想文2
すっかり間が開き、その間も負けたり負けたり
たまーに勝ったりそしてやっぱり負けたり負けたりと
いろいろありましたが、あっさりとスルーさせていただき、
『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』の感想の続きを…。
私は、実際のところそんな簡単で単純な
世界ではないだろうとわかってはいても、
「活躍できないのは自分のせい」
と考える選手が好きです。
だから、トレードが決まったり、戦力外になったときに、
「見返してやりたい」と言う選手は好みではない。
そういう負けん気がないとプロではやっていけないんだろうし、
見返したくなるような境遇があったりするんだろうなと思うし、
「そうだ、見返してやれ!」と思うファンもいるかもしれない。
でも、ぐるぐる思考がまわり、その思考が一周して、
「それでもやっぱり、活躍できないのは自分のせい」
という考えに至る選手が好きなのです。
というのも、どんな事情であれ、
「ファンに活躍する姿を見せられなかった」
という事実は変わらない、と思うからです。
「せっかく応援してくれたのに…」という思いによって、
「見返してやりたい」という言葉をのみこんでくれたら
いいなぁ…と、キビしさはプロ野球の大きな魅力と
思いつつも、そんな甘〜いことを考えている私なのです。
本にもあるように、引退後の中野渡氏の
“魂を燃やすためのガソリン”も
「あの忌々しいクソ浜ベイスターズをぶっ倒してやる」
「魂を込めた全力のボールを投げ込んでやる、横浜のベンチに」
という「見返してやる系」の思い。週刊誌等でもこのような記事を
読んだことがあるので、「今回もそういうトーンかぁ」
と構えてしまったのですが、本文下段の人物などの注釈に
クスっと笑えるようなひと言がつけ加えられていて、
あまり暗い気持ちにはならなかった。
エラそうに言うと、うまい構成だなーと思いました。
でも、これまで目にした記事とは違い、
『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』はそれで終わらなかった。
私は、たとえ引退後の原動力が、
ベイスターズに対する怒りだとしても、
応援していた選手が成功してくれたほうがうれしい…
と、以前ブログにも書いたことはありますが、
中野渡氏のことを思い出すと胸がチクっと痛んだ。
それは、ベイスターズファンの私は中野渡氏の
「怒りの対象」側にいるような気がしたから。
でも、「好きな人は木塚」(本のカバーより)で、
本のなかでも木塚LOVEをあふれさせていた中野渡氏は、
「わたりさんの分まで精一杯投げてきたつもりだけど、
もうダメみたいだ」という木塚選手の引退決意の言葉を聞き、
澱のように沈んでいたムカつき、
プロ野球へのわだかまりがどこかへ行って、
「4年間の現役生活が報われたような気がした」そう。
さらには、「忌々しいクソ浜ベイスターズ」
「ベンチにボールを投げ込んでやる」とまで言っていた
ベイスターズに対して、大サービスではあるものの
「感謝みてぇなもの」が沸き、木塚選手の引退で
気持ちの区切りがついたと、語っていました。
そして本にはこんな言葉も。
「俺がクビになりたくなけりゃ、
ダルビッシュみてぇなピッチャーに
なりゃよかったってだけで……
すべては俺の問題なのだ」
「ファンは何に憧れているか。
いい服着て、いい車に乗って、
いいところに住んでいるからじゃねぇ。
グラウンドで一生懸命
やっている姿に魅かれるんだ」
うぉー、なんて私好みの言葉なんだー!
『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』よ、ありがとう。
その言葉で私をうっとりさせるだけでなく、
私の胸をチクっと刺していたものも取り除いてくれて!
本を読みながら何度も何度も「クソ」という字を見たのに、
読後の私に沸いてきたのはそんな感謝の思いです。
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コメント
しばたようへいさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
本はふつうに売っていますよ。
私はアマゾンで購入しました。
機会がありましたら、ぜひ!
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 文系野球少女 | 2011年9月27日 (火) 00時47分
はじめまして。何だかこの本読みたくなりました。普通に打っているのですか?
投稿: しばたようへい | 2011年9月24日 (土) 11時34分