“一体感がない”ねぇ
WBCで優勝し、凱旋した日本代表チームの姿は、
同じプロ野球選手から見てもまぶしいものだったでしょう。
「WBC戦士」というのはいまでも華々しい肩書きです。
一方、「北京オリンピック日本代表」という響きは、
早くも“烙印”に近いアンタッチャブルな雰囲気。
北京オリンピックの野球の最終戦からだいぶ経ち、
新聞だけでなく、週刊誌や雑誌も今回の惨敗の
分析というか、裏話の暴露的なことも始めましたが、
日本代表チームに対し、「一体感がない」という
評価や印象を伝える文章をよく目にしますね。
北京の話題をしつこく引っぱりますが、その件でひとこと。
北京のホテルで、「宮本・矢野・稲葉」といった、
同じ顔合わせを何度か見ました。そのときは
「ベテラン同士、やっぱ仲いいのね」くらいにしか
思いませんでしたが、あのときの印象がいまになって、
「一体感がない」という誌面の文字と重なります。
星野氏が「東京で最終合宿をやったことは失敗だった。
選手が知り合いや友だちに会いに行ってしまい、
じっくりと人間関係を築く時間がなかった」
といったようなことを言っていましたが、
それは北京出発を直前に控えた貴重な短い合宿中に、
日本代表選手たちがてんでバラバラ夜の街に
出かけて行ってしまったということですよね。
仲良し首脳陣同様、一体感があろうとなかろうと、
「勝てば官軍」だったわけですが、
「最後の五輪で金メダルを!」という
日本プロ野球史上最大のミッションを前に
チームに「一体感」がなかったというのでしょうか。
そうだとしたら、代表チームがストライクゾーンに
対応できなかったことと同じくらい、ガッカリですね。
だって、どちらもオリンピックという舞台で勝つために
プロに「当然」クリアして欲しいレベルの話じゃないですか。
「プロ同士だからこそ難しい」なんてことは言い訳です。
ミッションが与えられているプロだからこそ
宮本選手にとりまとめをまかせっきりにするのではなく、
たとえ「一体感もどき」でも、選手個々がすすんで
チームの雰囲気を演出して欲しかったと思います。
見方を変えれば、今回の日本代表選手は
「結果が出てないオレがエラそうに言うのもなぁ」
と、「空気読み過ぎ」ちゃったんでしょうか。
反感買ってまでモノ言う選手も、結果が出ないのに
有無を言わせないイチローのようなカリスマもいなかった。
直前に体調を崩し、さらに本番で結果も出せずにいた
村田選手は、もう空気読みまくって一体感どころか、
ひとり反省ザルのように「しゅん」としていたのでは。
さらには、星野氏までが「結果が出ていない」ことを気にし、
闘将の炎を燃やすことを遠慮してしまったような気もします。
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